いったい何が本当なのかわからなくなる時
こんにちは。ダイエット太郎です。
久しぶりに雨が降りましたね。
こういう日はなんとなく、落ち着くので読書をすると頭に入ってきます。
中学生の時に、先生に「雨が屋根に当たる音が好きなんです」と伝えて、それが理由に天気予報士という進路を勧められたことを思い出しました。
情熱のある良い先生でしたが、雨の音が好きだから天気予報士は少し話がぶっ飛んでいましたね。
今日はダイエットに関わる本を読んでいたのですが、そこに書かれている内容にすごく共感したので、ブログに残しておこうと思って書いています。
だが、私たちが求めているのは「肥満の治療法」だ。これまで私たちは、肥満が引き起こした病気の治療をするばかりで、肥満そのものに対する治療はしてこなかった。
・・・(中略)
栄養学に関する本を読んでも、たいして役に立たなかった。『あの人の説はこうだ、この人の説はこうだ』と書かれているばかりだし、どの本も権威ある医師の言葉を引用しているだけだ。
・・・(中略)
では、いったい誰が正しくて、誰が間違っているのだろう?栄養学の世界では何につけても意見が異なる。
・「食品に含まれる脂質はよくない」「いや、食品に含まれる脂質はよい」「いい脂質と悪い脂質がある」
・「炭水化物はよくない」「いや、炭水化物はよい」「いい炭水化物と悪い炭水化物がある」
・「一日の食事回数を増やすべきだ」「いや、一日の食事回数はもっと減らすべきだ」
・「カロリー計算をしなさい」「いや、カロリー計算などしなくていい」
・「牛乳は体にいい」「いや、牛乳は体によくない」
・「肉は体にいい」「いや、肉は体によくない」
やせないダイエットほど「お手軽感」を強調する
その答えを得るためには、間違いのない根拠に基づいた医療が必要だ。
参照
ジェイソンファン著:世界最新の太らないカラダ
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なるほどなー。と思いつつ読み進めています。
ほんとに世の中にはいろいろな説があって、以前は「低糖質ダイエット」が流行りましたが、最近はその危険性を解説する人が多いですし、なにがほんとで何が違うんだろうと考えてしまいますね。
そして、ボクが理学療法士として非常に共感した部分はこの本を書いた医師は糖尿病の専門医なのですが、口では「肥満を治さないといけませんよ」と言いながら、実際にはインスリン治療をし、インスリンを打つことで太ってしまう人を何人も見てきたことで、自分自身がやっていることに矛盾を抱いたということですね。
このブログの一番最初のエピローグでも書いたのですが、生活習慣が崩れて後遺症の残る疾患にかかってしまったひとをボクもたくさん見てきました。
おそらく、これからも理学療法士として働く上で、こうした肥満とか生活習慣病ゆえに後遺症の残る疾患を抱えてしまう方のリハビリに携わることが多くなるんだと思います。
でも、本当に目を向けるべきなのは、こうした後遺症の疾患を治すという視点よりも、医療職として肥満や生活習慣病を治すことではないかと思っています。
もちろん、どんなに健康に気を付けていても病気になってしまうこともありますから、後遺症に対するリハビリの技術の進歩も必要ですが、その根源がなくなるように理学療法士として携わることも必要だと感じました。