ダイエット太郎の秘密のボディメイク術

自分のカラダを好きになりたい人のためのダイエットブログ

【重要!】基礎代謝の基本ー体温の調節

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こんにちは、ダイエット太郎です。

昨日から基礎代謝の基本ということで、「体温」について書いています^^

暑い中で、熱のことを考えるとさらに暑くなってきますね^^;

冬にやればよかった・・・

 

さて、昨日体温について

  1. 体の中のエネルギーの大部分は「熱エネルギー」になって体温となること
  2. カラダの代謝は化学反応なので、基本的には体温が高い方が活発になること
  3. 自分の基礎代謝を知りたい方は自分の体温を測ることをオススメ

といった内容を書きました。

まだ読んでいない方がいたら、先にそちらを読んでいただけると嬉しいです。

 

diet-taro.hatenablog.com

  

さて、今日は昨日から引き続き、「体温」について書いていきます。

あっ、その前に昨日の内容について、質問いただいたのでそちらに触れてから、先に進みたいと思います。

書いているうちに、長くなってしまったらまた明日に続けていきます:;

いつも文が長くてすいません。

それでは、どうぞよろしくお願いいたします。

 

目次

 

 

昨日の補足ー筋肉(骨格筋)の基礎代謝

昨日の内容で質問を頂きました。

昨日のブログの中で、目の前にあるコップをつかむことを例にして、カラダの中のエネルギーが筋肉を動かすために消費されて熱エネルギーに変わるよという話をしました。

これは、活動代謝の話として出したわけですね。

 

それで、質問をいただいたんですが・・・

 

筋肉量が増えると基礎代謝が上がると聞きました。

でも、基礎代謝はカラダを動かさないでも消費するカロリーですよね?

筋肉量が上がることで基礎代謝が上がるのは何でですか?

 

ちょっと内容は違うんですが、要約するとこういった内容でした。

 

質問ありがとうございます^^

 

先に結論を言うと筋肉はジッとしている間も働いているので筋肉が増えると基礎代謝が上がるということですね。

少しずつ説明していきます。

筋肉はジッと座っているとき、ダラっと立っている時も、神経の働きで常にある一定の張りを持たせるように働いているんですね。

そういうのを「筋緊張」という表現をします。

 

この筋緊張は状況や環境で全然変わってきます。

例えば、すごく寒い時には、皆さん無意識の内に肩をすくめて、カラダを丸めますよね。

これは寒さに対して、筋肉の張りつまり「筋緊張」を強くして、筋肉を働かせる(震わす)ことで「発熱」しているんです。

寒さ以外でも会社の面接とか何かの発表会とかで、心理的に緊張するようなときは筋肉がこわばって、汗がだらだらなんてことありますよね。

あの時には「筋緊張」が強くなって、筋肉が震えているので発熱するわけですね。

たぶん、会社の面接中は代謝も活発になっていることでしょう^^

 

 

ここで少し、実験してみましょう。

 

 

何の実験かというと、筋肉って本当にジッとしているときも働いて(震えて)いるの?という実験です。

ジッとしている時に筋肉が震えているのを確認できれば、基礎代謝としてエネルギーを熱エネルギーに変えているということがわかりますよね!

 

それでは皆さん、手を横に広げてみましょう。

そうしたら肘を曲げて、耳に自分の人差し指を入れてみてください。

何も聞きたくない時にするポーズですね^^;

そうしたら、外からの音は消えると思いますが、代わりに小さな音が聞こえませんか?

どっかの谷を風が通り抜けるような「ゴー」という音です。

 

これが筋肉に震える音です。

 

え!?わかりにくいでしょうか?

 

ではですね。

指を入れたまま今度は腕に力こぶを作る感じでちょっと力んでみてください。

どうですか?

「ゴー」て音が強くなりませんでした?

筋肉が収縮して、より強く働いた(震えた)ので音が大きくなったり、少し音が高く聴こえたかなと思います。

これを「筋音」というんですが、全然力を入れていないときも静かに「ゴー」っとなっていたように、筋肉は働いて熱を作り続けているんですね。

 

もう一つ、筋肉には熱を作る仕組みがあります。

それは「サルコリピン」というたんぱく質の存在です。

これは筋肉の中にあるのですが、筋肉が収縮する時に余分にエネルギーを使って、運動とは別に熱を作っているんです。

 

昨日も書いたように、カラダが健康であるためにはある程度の熱を必要としています。

およそ、中心温度で37.0℃です。

そうした、熱を作るのに筋肉(骨格筋)は20%以上役割を担っていると言われています。

これが、筋肉が増えると基礎代謝が上がると言われる理由です!

 

 

でも、ひとつ注意点があります。

じゃあ、筋肉が無い人は基礎代謝が上がらないのか?というとそうでは無いんですね。

体温というのは脳の視床下部というところで調節しています。

なので、筋肉が増えたところで、他の部分で体温が一定になるように調節しちゃうので、別に筋肉量で基礎代謝量が決まるということはありません

脂肪約2キロが筋肉2キロに置き換わったところで、一日の消費カロリーは24kcalくらいしか変わらないと言われています。

 

なので、基礎代謝を上げるのに筋トレが必須というわけではないので苦手なヒトは心配しないでください^^

 

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夏は基礎代謝が下がる・・・理由は?

体温の上げ下げの調節機構

それでは、少し先に進みましょう。

体温の上げ下げの調節はどのようにして行われているのでしょうか?

先ほども書きましたが、脳の中にある視床下部という部分に「体温調節中枢」があって体温を調節しています。

 

おもに、ここでは「放熱」「産熱」を行う指令をカラダに出すことで、体温を調節しています。

 

「放熱(体温を下げる)」

カラダの体温を下げる「放熱」の方法は主に3つあります。

  1. 血管拡張:皮膚の下の血管を拡張して熱を逃がす
  2. 発汗汗が皮膚の上で蒸発することで熱を奪う
  3. 不感蒸泄皮膚(毛根)や口内から水分蒸発するもので汗とはまた違う方法で熱を奪う

「放熱」で覚えていてほしいのは、これらの方法ではほとんどエネルギーを使わないということですね。

 

「産熱(体温を上げる)」

カラダの体温を上げる「産熱」の方法は今まで少し書いてきましたね。

  1. 基礎代謝骨格筋、肝臓、脳で全体の60%ほどの熱を作っている
  2. 活動代謝:運動による代謝
  3. 立毛:鳥肌が立つ現象、不感蒸泄が減るので熱を逃がさない
  4. 震え:寒い時にガタガタと震えることで熱を作る
  5. 非震え熱産生:褐色脂肪細胞による熱産生

 

熱の上げ下げの調節と「基礎代謝」で大事なこと

体温調節で頭に入れておいて欲しい大事なことがあります。

それは、ダイエットで大事と言われる基礎代謝」は「産熱」であるということです。

「放熱」には関わっていません。

 

なぜここが大事なのでしょうか?

 

例えば、周囲の温度について考えてみましょう。

カラダの周りの温度というのはほとんどの場合体温より低いですよね。

そのため、周りの温度が体温より低い時は体温を保つために基礎代謝が働いて「産熱」している時は何の問題もありません。

でも、周りの気温が高くて「産熱」よりも「放熱」が必要になると「基礎代謝」は抑えられるということです。

つまり、夏に基礎代謝が下がるというのはそういうことなんですね。

だからといって、冷房をガンガンにかけるのはやめましょう^^;

 

でも、このことを勘違いされている方は非常に多いんです!

ダラダラ汗をかくと、痩せられてる気がする!

 

先ほども書きましたが、汗をかくのは「放熱」のためです。

つまり、基礎代謝や活動代謝の「産熱」とは真逆なわけですね。

汗をものすごいかいている状態は、決して代謝が良くなっているというわけではなく、代謝による「産熱」の結果、「放熱」のために汗をかいているということです。

汗をたくさんかいてもエネルギー消費が多くなっているわけではありません。

そして、汗は水分とミネラル(特にナトリウムと亜鉛)が流れ出てしまうので十分注意しましょう。

そんなわけで、カラダの健康のためには適度な温度設定で冷房を効かせてもいいと思いますよ^^

 

今日のまとめ

また、長くなってしまいましたが、「体温」について今日言いたかった内容をまとめると

  1. 筋肉は安静時も常に震えることで基礎代謝としての役割を担っている
  2. 体温調節中枢は視床下部にある
  3. 基礎代謝は「産熱(体温を上げる)」である
  4. 「放熱(体温を下げる)」に関してはエネルギーをほとんど使わない

といった内容でした。

今日の注目点は、基礎代謝は体温の調節という点では「産熱」の方にしか関わってないよという内容でした。

「放熱」である汗をかくというのはエネルギーを消費していそうですが、ほとんどエネルギーを使っていないんですね^^

ここはしっかり覚えておきましょう。

続きは明日にしていきます。

明日は「体温とホルモンの関係」について書いていきます。

それでは、また明日。

 

【重要!】基礎代謝の基本ー体温について

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こんにちは。ダイエット太郎です。

毎日暑いですね^^;

さて、今日は基礎代謝の基本という内容で書いていこうと思います。

 

基礎代謝がイイ方が痩せやすい!」

 

なんて、誰でも一度は聞いたことがあると思います。

がしかし、なんだかんだ言っても基礎代謝って難しいし、曖昧って人も多いと思います。

そもそも、基礎代謝がイイってどうなるといいってことになるのだろう・・・

それについて、少しずつ書いていこうと思っていて、今日は「体温」と基礎代謝について書こうと思います。

夏のめちゃくちゃ暑い時期にこんな記事を書くという暴挙を許してください!

ダイエットをやる上では非常な大事な内容なので、見てほしいと思います。

内容が濃いので、数日に分けて書いていきます。

それでは、よろしくお願いします。^^

 

目次

 

 

はじめに

いきなりなんですが、「〇〇代謝」という用語について・・・

ほんとに似てる言葉が多くてすごく混乱しやすいですよね^^;

なので、今日は「基礎代謝」についてだけ抑えるようにしてください。

代謝」すべてを理解しようとすると頭が混乱してしまいますから・・・

そもそも、代謝」というのはカラダの中で起こる化学反応を指します。

 

その中で基礎代謝というのは、安静にしていても消費される”エネルギー”のことを言います。

それに対して「活動代謝」は、仕事や運動といったカラダを動かして消費される”エネルギー”のことを言います。

この二つはセットなので覚えてもらっていいと思います。

大事なのは「基礎代謝」は”エネルギー”に関係しているということです。

 

体温について

さて、基礎代謝と体温にどのような関係があるのでしょうか?

今日は「基礎代謝」「エネルギー」「体温」の関係性がわかれば、もう言うことなしです!

そして、今日の内容の結論を言うなら、自分の基礎代謝を知りたい時は「体温」を測ればある程度わかっちゃいますよということです^^

まずは体温とエネルギーの関係について書いていきます。

 

「体温」とエネルギーの関係

「体温」というのは食べたり、蓄えられたエネルギーを使って、「何かの代謝」や「運動」を行うことで熱が生まれることで得られます。

カラダが使うエネルギーの75%以上が【熱エネルギー】に変えられて、「体温」になります。

75%以上とはオドロキですね^^

残りの25%くらいのエネルギーは「腕を上げる」とか「物をつかむ」、「足を動かす」という目に見える【運動になります。

この運動を組み合わせることで、家事や仕事、日常生活を行っているわけですね。

 

少し例で考えてみましょう。

一番身近な「筋肉(骨格筋)」を例にしてみます。

例えば、目の前にあるコップがあるとしてそれを取ろうとしますね。

この時、腕のいろいろな筋肉が働くわけですが、これを動かすにもカラダのエネルギーを使って動かしているわけですね。

糖分(グルコース)や脂質を使うわけです。

このエネルギーですが、筋肉を働かせるために使うとき、全くの「無」になって空に消えていくわけではありません

エネルギーは別の形に姿を変えるわけです。

もちろん、筋肉を動かすために使ったエネルギーですから、目の前にあるコップを取るという【運動】となるわけです。

でも、それは25%のエネルギーでしかありません。

75%以上は【熱エネルギー】に姿を変えているわけなんですね。

 

これは、「活動代謝」のほんの一例です。

基礎代謝ではどうでしょうか?

もちろん、「基礎代謝」でも同じです。

血液をカラダ中に送ってくれている心臓の動きや呼吸など様々な【運動】とともに【熱エネルギー】が常に生まれています。

このように、ヒトのカラダでは多くのエネルギーが熱エネルギーに変えられています。

 

このことをじっくりと考えてみると・・・

 

「体温」を測ることで基礎代謝が上がっているか、下がっているかの答え合わせになるということなんです。

 

先ほど言ったように、カラダの中でエネルギーを使うと75%以上は【熱エネルギー】に代わっているんです。

もし、「体温」が低いということは【熱エネルギー】が少ない、つまりエネルギーを使っていないと言えるわけなんです。

つまり、「体温」が低いヒトは基礎代謝が低いといえるわけなんです。

 

そんなわけで、ボクはダイエットする人は体重測ることや体脂肪を測ることも大事ですが、体温計で体温を測ることをオススメします^^

 

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「体温」とヒトのカラダの関係

さて、体温とエネルギーの関係を書いてきましたが、今度は「体温」と代謝の関係についてみていきましょう。

多くのヒトは、体温はワキの下で測ると思います。

最近は非接触型の体温計がずいぶん増えましたが・・・

 

そもそも、カラダの中心部と皮膚表面では温度が違います。

カラダの中心の核の温度を中心温度と言います。

皮膚の温度は殻の温度とか言いますね。

おもに「体温」は核の温度のことを言っていて、36.0~38.0℃で変動します。

でも、平熱と言われるのは36.6℃~37.2℃ですね。

 

さて、ここで少し立ち止まって考えてみましょう。

そもそもヒトにはなぜ「体温」が必要で、約37.0℃なのでしょうか?

実はなぜ約37.0℃に「体温」を維持する必要があるかは現段階ではよくわかっていません^^;

科学者の方や医師によって意見が分かれるところですが、多くの人に共通している意見は「健康に生きるため」の温度が37.0℃ということです。

一般に化学反応というものは温度が高いほど活発になります。

これは「代謝」も例外ではありません。

そのため、「代謝」を活発にしたいなら、熱は高いほど良いと言えます。

でも・・・

カラダの細胞の働きは40℃が最適温度で、42℃ほどになると酵素という物質の働きが阻害されて生命活動に支障が出ると言われています。

そう考えると「代謝」を活発にしつつ少し発熱があっても何とか耐えられる37.0℃くらいがちょうどよくなってきます。

体温が下がっていく場合はどうでしょうか?

低体温症の定義では核心温が35℃以下から低体温症と言われます。

でも、実は体温が下がる方に関しては温度が下がることで酵素の働きや「代謝」は低下するものの、完全に動きが停止するのは20℃以下となっています。

もちろん体温が30℃以下では意識障害が生じて、日常生活を送ることは難しいですが・・・

 

さっきも言ったように、代謝は化学反応なので、温度が高い方が活発になります。

体温はいつも皆さんが微熱と考える「37.0℃」くらいが一番いいんですね^^

 

「体温」明日以降の内容

いつも、一日のブログの内容は2000文字くらいにしようと努めているんですが、文章の才能がなく:;

だらだらと長くなってしまいます。

続きはまた明日書いていこうと思っています。

 

さて、明日以降は

「体温の上げ下げの調節機構」

「体温とホルモンの関係」

「体温とダイエットの関係」

について書いていこうと思っています。

 

そもそも、ダイエットブログなので、早くダイエットとの関係を書かなきゃといつも焦っています(笑

のんびり付き合っていただけると助かります^^

それでは、また!

部分痩せーホルモンのコントロール改善から得られるもの:その3

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こんにちは。ダイエット太郎です。

先日から部分瘦せに関して書いていますが、今日で最後になります。

最後はホルモンについて書いていきます。

自分のダイエットにおけるテーマは「ホルモンをコントロールすること」

なので、これが僕にとって一番取り組むべきテーマになります^^

 

とはいえ・・・

 

ダイエット太郎調べではありますが、部分痩せとホルモンの関係を研究している科学者の方はいないようです^^;

悲しい:;

ただ、医療従事者のボク個人の意見としてはホルモンと部分瘦せには大きな関係があると思っています。

研究が進むにつれて、ホルモンがカラダの各部位の脂肪にどのように関係しているのかがわかっていくものと思います!

今日は現段階で書けるホルモンと部分瘦せに関することを書いていきます。

それでは、よろしくお願いします!

 

目次

 

 

1.コルチゾールホルモン

コルチゾールの役割

コルチゾールは内臓の副腎皮質というところから出ているホルモンです。

役目としてはヒトがストレスを感じた時にそれに対抗できるようにカラダに働きかけることです。

血糖値を上げて、エネルギーをすぐ使える状態にしたり、炎症を抑えたり、興奮作用のあるホルモンの分泌を促したりします。

 

コルチゾールの過剰分泌

そんなコルチゾールですが、副腎皮質のがんなどによってコルチゾールの分泌が過剰になることがあります。

その病態のことを「クッシング症候群」といいます。

非常に多くの症状が出やすく、高血圧や浮腫み、骨粗しょう症、筋肉の萎縮などカラダの代謝機能に異常をきたします。

そうした沢山ある症状の中に「中心性肥満」というものがあります。

 

体型の変化

病的なコルチゾールの過剰分泌により「中心性肥満」が生じます。

中心性という言葉の通り、顔面や体幹に脂肪が集中的に付き、手足はやせ細っていきます。

この中心性肥満になる原因が実はあまりよくわかっていません。

ただ、手足などの末梢の脂肪細胞と体幹部の脂肪細胞ではホルモンに対する反応が違う可能性が示されています。

この分野がもっと解明されたら、部分瘦せのヒントになると思うのに・・・

 

注意点としてクッシング症候群の人全員にこの症状は出ないということです。

症状には個人差がありますし、そもそも、クッシング症候群になるほどのコルチゾールの過剰分泌は普通に生活していればありえません。

なので、過度な心配は禁物です。

ただ、ホルモンは部分的に体型を変化させるというのがわかる例の一つだと思います。

 

コルチゾールの改善

コルチゾールは別名ストレスホルモンと呼ばれています。

さっきも言いましたが、ストレスに対抗するために必要なホルモンです。

でも、現代社会では慢性的なストレスを受けてる人が多くて、コルチゾールも増えやすい状態です。

以前記事にコルチゾールについて書いたので、そちらを読んでもらえればと思います。

diet-taro.hatenablog.com

 

月並みではありますが、ストレスを溜めないために栄養と睡眠、適度な運動が良いということです。

 

2.インスリン

インスリンの役割

インスリン膵臓から分泌される血糖値を下げるホルモンです。

役割としては血液中の糖分(グルコース)を筋細胞や脂肪細胞など取り込む働きがあります。

このブログではコントロールすべきホルモンとしてたびたび出ますね^^

 

インスリンの過剰分泌

膵臓に腫瘍ができる「インスリノーマ」では、インスリンの分泌が過剰になります。

「インスリノーマ」も色々な症状が出ますが、インスリノーマの人は肥満になります。

それも全身性の肥満です。

また、現代での食事は血糖値を上げやすい食品や料理が多いので、インスリンの分泌が過剰になりやすい傾向にあります。

インスリンの分泌が過剰になるとその効きが弱くなる「インスリン抵抗性」が生じ、効き目が出るまでインスリンの分泌量が増えるという負の連鎖が生じます。

 

体型の変化

インスリンの分泌量が多い人は肥満体型になります。

部分痩せにはどのような関係があるでしょうか?

インスリンには脂肪細胞に糖分を取り込ませる働きがあるとお話ししましたね。

 

実はこの働きはカラダの場所によって効き目が変わります。

 

良くあることだと思うんですが、ヒトによって脂肪が付きやすい場所、痩せ始めるとすぐに脂肪が落ちやすいところがありますよね。

ボク自身、顎の脂肪はすぐに落ちるのに、お腹の「浮き輪肉」と言われるウエストの部分の脂肪が落ちにくい体質です^^;

なぜこのようなことが起こるのか・・・

これにはインスリンの効き目の差が関係しています。

それを「インスリン感受性」と言いますが、インスリン感受性」が高い場所は太りやすいんです。

ちょっとのインスリンにも反応して糖分を取り入れてくれるわけなので、脂肪を貯めこみやすいんですね。

このインスリン感受性」実はお腹の周りの脂肪細胞はでは高い傾向にあるんです。

なので「インスリン感受性」が高い場所に脂肪が溜まりやすいのはある程度仕方のないことと言えます。

 

インスリンの改善

インスリンは血糖に反応するので、いきなり甘いお菓子などを食べるとインスリンの量が一気に上がってしまいます。

繊維質の高いサラダや味噌汁などから食べるなど、食べる順番を工夫しましょう。

また、ちょこちょこ食べるとインスリンが持続的に高い数値になって、下がりにくくなってしまいます。

食事の量は減らさなくてもいいですから、食事の回数を減らすことでインスリンの上昇を防ぎましょう。

インスリンに関しても以前記事に書いたので、参考に見ていただけると嬉しいです。

diet-taro.hatenablog.com

 

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3.エストロゲンによる影響

エストロゲンの役割

エストロゲンは別名女性ホルモンといわれています。

女性ではエストロゲンは卵巣や胎盤など、女性器で作られ分泌されますが、男性でもテストステロン(別名:男性ホルモン)を元にエストロゲンが作られて分泌されます。

このエストロゲンは女性の機能を制御する役割が多いですが、骨代謝脂質代謝の制御にも関わっています。

 

エストロゲンの分泌量変化

男性は年齢を取るごとに徐々にエストロゲンが減っていきます。

女性は30代を超えると徐々に減っていきますが、閉経後に急激にエストロゲンが減少し、男性よりも少なくなってしまいます。

エストロゲンが減少すると骨がスカスカになる骨粗鬆症になったり、脂肪代謝の制御がうまくいかず、太りやすくなります。

 

体型の変化

皆さんは「リンゴ型肥満」「洋ナシ型肥満」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

 

「リンゴ型肥満」お腹周辺の皮下脂肪や内臓脂肪が増えることで、上半身が太った体型になります。

これは男性に多く見られます。

 

「洋ナシ型肥満」下半身肥満ともいわれ、お尻や足に脂肪が付きやすくなります。

これは若い女性に多く見られます。

 

男性は内臓脂肪が付きやすく、若い女性は内臓脂肪が付きにくいわけです。

これにエストロゲンが関係していると言われているんですね。

どういうことか説明しますね!

さっき書きましたが、女性は閉経後エストロゲンは急激に減少します。

そして、この閉経後太りやすくなるわけなんですが、その太る部分として内臓脂肪は急激に増えることがわかっています。

「洋ナシ型肥満」の多い女性もエストロゲンが急激に減少するとお腹周囲が太くなる「リンゴ型肥満」になるわけなんです。

 

エストロゲンの改善

エストロゲンコントロールすることが難しいと言われています。

それは女性の生理周期に合わせて、エストロゲンが激しく増減したり先ほど言ったように、年齢によっても変わってくるからです。

そんな中カラダにかかるストレスが多いとエストロゲンの分泌量が下がることはわかっているんですね。

なので、コルチゾールの時と似ていますが、過度なストレスに対して食事や睡眠、適度な運動をするようにしてストレスを溜めないようにすることが必要になります。

 

まとめ

コルチゾールの過剰分泌は中心性肥満の可能性がある

インスリンの感受性が高い脂肪細胞に脂肪が貯まる

エストロゲンの分泌が減ると内臓脂肪が増える。

 

ホルモンと部分痩せに関しては科学的証拠を示すことは現段階では難しいです。

ただ、今日書いたように、ホルモンの過剰な分泌や分泌量の低下で特有の体型の変化があることもわかってもらえたと思います。

 

部分瘦せに関して数日通して書いてきました。

その中で

・「遺伝」「姿勢」「ホルモン」が関係していること

・「姿勢」は無意識に決まるものなので、背骨の柔軟性を高めて無意識の内に「姿勢」を良くすべきこと

・「ホルモン」は科学的には解明されていないものの、ホルモンの分泌異常が特定の場所の脂肪を増やしてしまうこと

このようなことを書きました。

結果的にできることは姿勢を治す「ストレッチ」と食事、睡眠、適度な運動と月並な内容になってしまったのが、残念^^;

ダイエット太郎としてはここの実践論をもっと確立していかないといけないのが、今後の課題です^^

もっと、わかりやすく、でも科学的にも正しいダイエットを今後も研究していきたいと思います^^

それでは、またの機会に!

 

部分痩せー姿勢の改善から得られるもの:その3

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こんにちは。ダイエット太郎です。

先日から書き続けている「部分瘦せ」の「姿勢」については今日でいったん終わりにしたいと思います^^;

書いているとどんどん長くなってしまって・・・

今日の内容も一昨日と昨日の内容を見てくれるとより分かりやすいので、見てもらえる嬉しいです^^

diet-taro.hatenablog.com

 

その中で姿勢が悪くなると、お尻がや下っ腹が出てしまうことは先日書きました。

「部分瘦せ」のためにはその姿勢を治したいわけですが・・・

この姿勢を治すというのが本当に難しい^^;

なぜなら、「姿勢」は無意識のうちに決まってしまうからです。

 

「無意識のうちに決まっている姿勢」を「意識して治す」というのは非常に難しいんです。

 

それで、今日はどういう考え方を持って、その「姿勢」を改善するかについて書こうと思います

よろしくお願いします!

 

目次

 

姿勢を決める決め手とは?

無意識のうちに決められている「姿勢」・・・

これは何によって、決められているのでしょうか?

結論から言います。

 

それは「背骨(脊柱)の柔軟性」です。

 

ここで昨日の復習です。

ヒトは常に重力によって、地球に引き寄せられています。

そのため、歩く、走る、跳ぶなどの動作によって、地面と接触するたび、そのヒトの体重と動作の加速分の衝撃を受けているんです。

その衝撃はカラダの背骨が吸収してくれています。

 

この背骨の衝撃吸収の力が何らかの事情(加齢やケガなど)で落ちてしまったとき・・・

背骨同士がくっついて、背骨は「バネ」ではなく一本の「棒」のように固くなり、自分のカラダを守ろうとしてしまうんでしたね。

 

背骨の積み木の部分は前側にありますから、

骨と骨がくっつくと結果、猫背のように姿勢が悪くなります。

 

ふーん、そうなんだ・・・と思ったあなた^^

実はこれって結構凄いことなんです!(笑

ボクの人体オタクの一面が爆発しちゃいますが、お付き合いください^^

 

 

ここで30秒ほどの動画を見てもらいたいです。

この動画に出てくるロボットはアメリカのBoston Dynamics社という軍用ロボットや災害救助ロボットを生産している会社の映像です。

 

これ!ロボットなんですよ!

凄いと思いませんか!?(笑

昔、ホンダのasimoというロボットが2本足で歩いていた時には感動したものです・・・

でも、その時とは比べ物にならないくらい、ロボットも滑らかに動くようになっているんです!

なんで、この動画を見てもらったのかというと、衝撃吸収の話と関係があるからなんです。

 

そもそも、このロボットなんでこんなに滑らかに動けるのでしょうか?

それは、このロボットに積まれているコンピューターに秘密があります。

量子コンピューター」って聞いたことありませんか?

単純に言うと今までのコンピューターの何十倍何百倍ものデータを一気に処理できるコンピューターなんですね。

そのコンピューターがカラダの色々なところについている感覚センサーから環境や重力の影響など、常にデータを受け取って、逐一動作を修正するというやり取りをしてるんですね。

 

その回数なんと毎秒1千億回以上!!

それが一連の動作になると天文学的な数字になってきます^^;

 

ヒトのカラダも一緒なんです。

いや、人間はもっと滑らかに動いていますから、もっとやり取りや情報の種類も多いかもしれないですね^^;

自分のカラダの感覚器(センサー)から自分のカラダの情報を受け取って、動作をしているんです。

その情報の中にはもちろん、背骨の各関節からの情報つまりカラダの柔軟性に関するものもあります。

意識はしていませんが、脳はカラダが壊れないか常に見守っているんですね。

 

もし、背骨のバネが弱くなってしまうと

「これ以上の動きはカラダが壊れてしまう!」

と判断して、背骨をくっつけて固くすることで守り始めるんですね。

 

ちなみに余談ですが、高齢者の方がすり足になっていく原因のひとつもこれです。

弱くなったカラダで若いころのように跳ぶように歩いてしまうと、地面からの衝撃が大きくなってカラダを痛めてしまいますよね。

脳はそれをわかっているので、歩き方を小さくして衝撃を少なくしようとするわけです。

なので、高齢者の方に「大股で歩きましょう!」と元気よく歩いてもらうのは良いんですが、次の日痛みが出てしまうこともあります・・・

 

まあ、そんな「部分痩せ」とは関係ない話もしてしましましたが^^;

ここまで話してきたので「姿勢」を改善するのに必要なこと、わかったと思います。

 

「背骨の柔軟性」を高めて衝撃吸収能力を上げることです。

 

良い姿勢を意識してもなかなか治りません。

でも、「背骨の柔軟性」が高まって、衝撃吸収能力が上がると脳が勝手に運動してもカラダは壊れないぞ!と判断して姿勢を良くしてくれます。

無意識のうちに姿勢が良くなっていくんですね^^

ここからは、背骨の柔軟性を上げる3つのオススメの体操を紹介していきます。

 

姿勢を治すのにオススメの体操:その1

まず、おすすめするのは「腿の裏」を伸ばす体操です!

 

あれ?背骨を柔らかくするんじゃないの?

 

と思った方もいるかもしれませんが、まずは「腿の裏」を伸ばしてください!

どういうことか説明します。

背骨の一番下の部分は骨盤になります。

背骨を固くしてしまっている人はこの骨盤が前に傾いていたり、逆に後ろに傾いていたりします。

そして、この骨盤を脚の方からグッとその位置に固定してしまっているのが「腿の裏」の筋肉、そう通称ハムストリングスです。

簡単に楽に座った状態で自分の腿の裏を大きく開いた手でぎゅっと握ってみてください。

もしこれで痛みがある人は背骨の柔軟性が低くなっている可能性大です!

体操も沢山あるんですが、個人的にはこの体操がオススメですね。

 

 

動画で体操を教えている人は存じ上げないのですが、シンプルな動画なのでチョイスしました^^

手軽さの面でも、効果が高い面でもこの体操が個人的にはオススメです!

ストレッチでは20秒しっかり伸ばすようにしてください。

10秒では効果があまり出ません。

逆に60秒やっても、20秒と効果はあまり変わらないと言われています。

なので、20秒きっちりキープしてくださいね^^

 

姿勢を治すのにオススメの体操:その2

次にオススメするのは、背骨全体の体操になります。

まずは動画を見てもらってそれから解説します。

ちなみにこの動画の方も存じ上げないのですが、最初の宣伝部分は飛ばしてもらっても良いかな^^;

この体操だけを使った紹介の動画がなかなか無くて、僕も動画を取る技能がない物ですから・・・すいません。

 

 

動画にもあるようにのイチローが打席に立つ前に必ずやっていた体操としても有名ですね。

これをやることで、背骨の骨と骨の間にある椎間板を広げつつ、背骨を捻る可動域が広がります。

背骨は回旋と言いますが、捻る動きが最も多くの動作に関係してきます。

そのため、背骨の体操では捻る体操を必ず入れるようにしましょう。

 

この体操のポイントカラダを回す時に肘を曲げないことです。

これが結構難しいんですが、肘を延ばすことで腕がつっかえ棒のようになって、背骨と背骨の間が広がりやすくなります。

あとは20秒ほどキープしてくださいね^^

 

姿勢を治すのにオススメの体操:その3

最後は、動画に頼らずとも誰でも簡単にできることです。

仰向けになって、深呼吸することです^^

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ポイントは胸の高さにある背骨を動かしたいので、「腹式呼吸」ではなく胸を動かすイメージで呼吸することです。

あばら骨の後ろ側にある背骨は特に動きが、悪くなりやすい部位でもあります。

内臓の不調によっては、この周辺の筋肉の緊張が高まって、動きを悪くするからです。

深呼吸をすることで、筋肉の緊張がゆるみ、背骨の動きが良くなるので、さっきの体操の後や運動の後に意識して取り入れてみてください。

 

今日のまとめ

2日がかりで、部分痩せの「姿勢」の改善について書いてきました。

読む内容が多くなり過ぎてしまったこと申し訳ないです^^;

でも、結構カラダに対する理解が深まったのではないでしょうか?

 

よく、「ストレッチが大事」とは言いますが、姿勢を治すのにストレッチがなぜ大切なのか少し理解していただけたかなと思っています。

 

今度は部分瘦せの「ホルモン」について書いていかないといけないですね^^

頑張ります!

今日はこの辺で!それではまた明日。

 

部分痩せー姿勢の改善から得られるもの:その2

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こんにちは。ダイエット太郎です。

しかし!

こんなにも暑いのに・・・

汗もいっぱいかくのに・・・

夏は基礎代謝が下がって痩せにくいなんてなんか不公平^^;

皆さん、体調にはくれぐれも気を付けて夏を楽しんでくださいね。

 

さて、先日から書いている「部分痩せ」について今日も書いていきます。

昨日に引き続き背骨の形(脊柱アライメント)が姿勢や体型に及ぼす影響について書いていきます。

今日は姿勢を改善するにはどうすべきか書いていこうと思います。

姿勢を治すというのは理学療法士テーマのひとつでもあります。

なので、正直に言います。

 

姿勢を治すには地道な努力が必要です!

 

もしこのブログを通して、ひとつでも役に立てるならとも思いますので、シャキッと情報発信していきたいと思います^^

それでは、今日もよろしくお願いします。

 

目次

 

 

 

姿勢を治すことが難しい理由

1.日々の生活習慣で形作られる姿勢

姿勢を治すことが難しい理由のひとつが日々の生活習慣が関わっていることです。

ひとりひとり仕事や家事、趣味など生活によって形作られることが多いんですね。

作業というのはずっと同じ姿勢でいることが多いですよね。

そうするとカラダはどうするか・・・

カラダはより楽な姿勢、より安定した姿勢を求めてどんどん変化していきます。

デスクワークや手芸など座ったまま、首を下に向けることが多い人の場合、頭が前に出るので、それに合わせるようにして、腰が後ろに引けて、だんだんと猫背になってしまいます。

逆に立って中腰の姿勢で作業する人は骨盤を必要以上に前傾させることで、お尻が大きくなってしまうような人もいます。

いずれにしても、仕事や家事動作などはやめるわけにはいかないので、姿勢を治すのを難しくしてしまうんですね。

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2.無意識に決められている姿勢

これも非常に重要なことです!

そもそも、姿勢って皆さんは意識していますか?

座る時、足の位置はこうして、腰はこうして、頭の位置は・・・

もしかしたら、いるかもしれないですが、ほぼすべての人が自分の姿勢を四六時中意識することはしていません。

姿勢を気を付けていても、他の作業をやっている時には自然にいつもの姿勢に戻ってしまいますよね^^;

 

これは、ヒトの脳がさせているというより、姿勢を取った時に反射的に力の入れ方など自動で行われるからです。

例えば、椅子を見て「座ろう」と頭で思うとします。

あなたの脳は「座ろう」という意思決定のみに働き、後の椅子に近づく、着座する、姿勢を保つというのは、「脊髄」のレベルで行われます。

「脊髄」というのは背骨の中にある神経ですね。

背骨の中にある「脊髄」は神経の塊ですが、脳のように意思はありません。

それで、脳から「座る」と命令されるとそれこそ自動で、その人の「座る」姿勢に筋肉を働かせて座ってくれるんです。

正直、脊髄にとってはその姿勢が良かろうが悪かろうが関係ありません。

自分がしてきた「座る」時の力の入れ方で座るわけです。

 

このことから何が言えるでしょうか?

 

「無意識で決められている姿勢」を「意識して治す」というのはかなり難しいということです。

 

3.重力に弱い背骨は姿勢を悪くすることで安定する

この3つ目はさらに重要に・・・(笑

本当に文をまとめられなくてごめんなさい^^;

この3つ目が最後なので、読んでみてください。

 

皆さんはなんで年を取ると背中が前に曲がるんだろう?と疑問に思ったことはありませんか。

 

重い物を持っていたから!

 

という答えの人は半分正解!

それは確かにあってはいるんですが、例えば、重い物を持っていても、その仕事が終わったら背骨を伸ばす!

それで済む話ですよね?

そこには、背骨を曲げなければいけなかった理由があるんです。

下の絵を見てください。

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これは正常な人の背骨の図です。

昨日、背骨のS字弯曲の話を書きましたよね。

背骨は首の骨7個、胸の骨12個、腰の骨5個の下に骨盤があり、その背骨の間に椎間板(図では青い部分)という軟部組織が挟まって積み木のように積み重なりながら、S字弯曲を作っているんですね。

 

この背骨を見た時、ある疑問を持った人はスルドイ視点を持った人です!

 

そもそも、なぜ背骨がS字である必要があるんだろう?という疑問です。

 

そう、背骨がカラダを支えるものであるなら、こんな何個も骨を積み上げた、積み木ではなく一本の骨にしてしまえばいいんですよね。

でも、そうではなく背骨は積み木、しかもまっすぐではなくS字の弯曲を描いています。

 

これが、姿勢を治すことを難しくしている大きな原因のひとつであり、改善ポイントの一つです。

背骨がS字弯曲である理由

それはS字弯曲がたわんで「バネ」のような働きをすることで、カラダにかかる外力から身を守っているということです。

 

ヒトは地球上のどこにいても常に重力によって、地球に引っ張られています。

そのため、歩く、走る、跳ぶなど動作をして、地面に接するたびに地球から衝撃を受けています。

 

歩いていると足が地面に着くたび、自分の体重分の衝撃が地面からカラダに受けているんです。

この衝撃は突然、パッとなくなるわけではありません。

カラダに入ってきた衝撃は背骨がたわむことで、相殺する形で消してくれているんですね。

 

えっそんなことあるの?

と思う方は想像してみてください。

卵を地面に落とすと割れてしまいますよね?

でも、同じ重さのゴムボールを地面に落としても割れません。

それはゴムボールがたわんで衝撃を吸収してくれているからです。

同じことがヒトにも起こっています。

 

背骨をたわますことで、地球から受ける衝撃を吸収しているんです。

ですが、もしこのばねである背骨がさびついて、衝撃を受けてくれなくなるとどうなるでしょうか。

もしくは、さっきの話のように、背骨が受けきれる以上の衝撃を受けるような動作をする場合はどうでしょうか?

さっきのように何もしなければ、卵を地面に落とした時のようにカラダは壊れてしまうでしょう。

そのため、ヒトはカラダを変化させます。

これが、背骨が曲がる答えです。

 

そう、背中を丸めるんです

 

どうしてそうするのでしょうか?

もう一度図を見てもらえますか?

この骨と骨の積み木の間には柔らかい「椎間板」がありますよね。

これを潰して骨と骨の間を狭めることで、骨と骨がくっついてバネではなく、一本の棒になっていきます。

背骨は前側に積み木があるので、そこが近づけばどんどん背中が丸まります。

背中が棒になると固くなり、衝撃から身を守ることが出来ます。

さっき例で考えるなら、ゴムボールから体をプラスチックのような硬いボールに変えてしまうわけです。

こうすることで、地面との衝撃に対してカラダが壊れることはなくなります。

でも、色々な弊害が生じてくるわけです。

その一つの症状が姿勢が悪くなるということですね。

 

今日のまとめ

凄く長くなって・・・ほんとすいません。

明日は姿勢を改善するにはについて触れていきます^^;

最後に姿勢を治すのが難しい理由1.2.3から一つのことが言えるということについて書きます。

 

それは悪い姿勢への変化は日常の中で無意識のうちに進んで行くということです。

 

そのために悪い姿勢を治すのは難しいんです。

ヒトの脳がその人のために選択した姿勢なので、それを打ち壊すのは本当に難しいんですね・・・

 

でも、無意識つまり意識にはのぼらないということは、悪い姿勢を治す時も無意識のうちに治るということでもあります。

なにをすると良くなるのでしょうか?

この点を明日取り上げたいと思います。

キーワードは「背骨(脊柱)の柔軟性」です。

 

にしても、説明がやたら長い・・・

もっとわかりやすい言葉で伝えられたらいいのに^^;

それではまた明日。

 

部分痩せー姿勢の改善から得られるもの

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こんにちは。ダイエット太郎です。

今日は昨日に引き続き、部分痩せについて書いていこうと思います。

昨日、体型は「遺伝」「姿勢」「ホルモン」の影響を受けるから、部分痩せは非常に難しいという話を書きました。

是非読んでもらえたら嬉しいです^^

diet-taro.hatenablog.com

 

今日はそんな中でも、改善するにはどうすれば!?という話を書いていこうと思っています。

そんな中でまずは「姿勢」についての改善ポイントを挙げていきたいと思いますね。

理学療法士としての専門分野なので、これを書き始めると専門的な方向に走りやすいんですよね・・・

難しい内容になるので、飛ばしてもらって大丈夫です!

でも、頑張ってわかりやすく書きたいと思いますね^^

 

目次

 

「支持基底面」と「重心線」

姿勢を理解する上で、地球上の基本的なルールを覚えておきましょう。

それは「支持基底面」と「重心線」の関係です。

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地面と接する範囲が「支持基底面」、赤い線が「重心線」

「支持基底面」というのは身体と床面との接している範囲のことを言います。

例えば、上の図だと足の裏が「支持基底面」になります。

(今回は触れませんが、今の説明は横から見た時の場合です。前から見た時は、足と足の間の接地していない範囲も「支持基底面」には含まれます。)

 

「重心線」というのは身体の重心から床に引いた線のことを言います。

人の場合立っている時には重心はおへその辺り(厳密には仙骨の前面)にあります。

 

そして、ルールというのは

この「支持基底面」の中に「重心線」が収まっているときヒトは安定するというものです。

 

これが姿勢にとってとても重要なルールになります!

なぜ、重要なのか見ていきましょう。

 

「背骨」のアライメント(配列)

なぜ先ほどのルールが姿勢にとって重要なのでしょうか?

それは、安定している範囲内でヒトは様々な姿勢を取るからです。

 

下の図を見てください。

 

(引用) 第1節ヒトの姿勢の力学的平衡pp17より

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 出典:樋口貴弘他著,姿勢と歩行~協調からひも解く~,三輪書店

 

 

色んな姿勢の図が並んでいますね^^

特に上の5つの姿勢を見てみると、それぞれ「背骨」の形が違うのがわかりますよね。

こうした「背骨」の配列のことを「脊柱アライメント」と言います。

この脊柱アライメントは欧米人やアジア人でも違いますし、日々の生活習慣や病歴によっても変化します。

 

理学療法士をやっていると、地面しか見れないような凄く背骨が曲がっている方に出会うこともあります。

(そうした人を見ると本当に驚きます)

 

でも、、、

さっきの「支持基底面(足の裏)」の上に「重心線」が来ているルールに従えば、力学的にはどの姿勢も安定しているんです。

 

 

そして、重要なことは

これが、姿勢による部分痩せのヒントになるということです。

 

図の方に戻りましょう。

一番左側の「正常姿勢」を見てください。

普通、ヒトの背骨は横から見ると「S字弯曲」を描くと言われています。

首は前胸は後ろ腰は前お尻は後ろにそれぞれ「弯曲」することで、S字を描いていますよね。

キレイなS字弯曲を描くことで、力学的に安定しているのに加えて、筋肉への負担が少なく、脂肪組織や内臓にも引っ張られたり、押されたりすることがないため、体型も良くなります。

 

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キレイなS字弯曲を描く背骨(脊柱アライメント)

 

姿勢による部分痩せへの影響

図の右側の4つのタイプを見てみましょう。

先ほど言ったように、これらの姿勢は力学的には安定しています。

でも、「正常姿勢」に比べるとS字弯曲が崩れていることがわかると思います。

それに伴って、腹部やお尻、太ももの出方が随分変わることがわかると思います。

 

皆さん、ここで自分の姿勢を少し見てみましょう。

 

嫌かもしれませんが、

あなたがこの5つのタイプの内どれが当てはまるかは大きなヒントになります。

 

もしも、お尻が凄く大きくて困っているという人がいれば、背骨が「凹背」「凹円背」なのかもしれませんね。

 「凹背」や「凹円背」の人は骨盤が前に傾いて、腰の部分が反る形で弯曲する背骨のことを言います。

いわゆる「反り腰」というやつですね。

骨盤が前に傾くと自然と体が前傾するので、それを支えるためにお尻の筋肉が発達しやすいので、お尻が大きくなります。

 

下っ腹だけポッコリと出ている人は、どうでしょうか?

「円背」「凹円背」になっていませんか?

「円背」はいわゆる猫背の人ですね。

猫背のヒトは背骨が曲がって、胸の部分にある肺や心臓がお腹を下に押し下げるので、胃や腸などの内臓が圧迫されて、お腹側に出てきてしまいます。

そのため、ポッコリお腹になってしまいます。

 

「平背」「凹背」の人は鳩胸なのも特徴的です。

胸の部分の後ろへの弯曲が少なくなると胸のあばら骨が開く形になり、鳩胸になります。

カラダの前の方が重くなるので、結果的にお尻も大きくなる原因にもなります。

 

今日のまとめ

少し例を挙げて、「脊柱アライメント」について書いてきました。

専門的なことばかり書いてしまったので、少し読みにくかったと思います^^;

背骨の形には個人差があるので、一概になぜあなたがこのような姿勢になってしまうのかここで書くのは難しいです。

そうした方を個別に評価し、治療していくのが整形クリニックの医師や理学療法士の仕事になります。

例を挙げるなら、日々のカラダへの負荷が大きかったとか、病気やケガによる影響、もしくは加齢によるものなど人によって様々です。

 

でも、イチ理学療法士の立場から言わせてもらえるなら、S字弯曲が崩れ始める原因は病気やケガ、加齢などによって「背骨の柔軟性」が悪くなるからです。

「背骨の柔軟性」という機能を回復させることで背骨のアライメントも良くなるということです。

今日は長くなってしまったので、続きは明日書いていきたいと思います。

それでは、またあした!

 

使った図解は下の書籍より引用しました。

専門用語の多い理学療法士の専門書になります↓↓↓↓ 

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感想(2件)

 

部分痩せーダイエットとはまた別の瘦せジャンル

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こんにちは。ダイエット太郎です。

毎日暑いですね^^;

ボクの住んでいる高知県は日差しがとにかく強くて、痛いくらいです。

地元の静岡に似てるところもあるんですが、こちらの方が外に出ていると”厳しい暑さといったところです。

 

さて、今日と明日にかけて「部分痩せ」が出来るかどうかについて書いていこうと思います。

といっても、ボクの今までの経験やら勉強の内容やらをもとに書いていこうと思っているので、根拠は弱いです^^;

タメになる情報は書くものの、一個人の意見ということで聞き流すイメージで見てくださると助かります・・・

 

目次

 

部分痩せは可能か

先にボクの結論から言いますね。

 

「部分瘦せ」は可能だと思っています。

 

ですが!一言付け加えるなら

 

もの凄く難しい!!

 

という言葉を付け加えたいです。

どれくらい難しいかというと・・・

”全体の体重を10kg落とす”よりカナリ難しいと思います。

 

部分的に痩せるというのは、その部分が細くなるというニュアンスを含んでいますよね。

つまり、その部分が脚なら筋肉や脂肪、骨を減らすということです。

お腹であればそれに加えて内臓も含まれてきます。

そうなると難しい理由が3つほど出てきます。

その3つとは

 

1.遺伝

2.姿勢

3.ホルモン

 

一つずつ見ていきましょう。

 

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遺伝は体型に影響する

まず、ひとつめに部分瘦せを難しくしている要因は「体型は遺伝する」ということです。

皆さんもよーく知っているとおり、ヒトの顔や身長、脚の大きさからほくろの位置まで親や親族に似ますよね。

それは遺伝子がそうさせています。

いわゆる「DNA」です。

「体型」も遺伝します。

つまり、筋肉の付き方や脂肪の貯まりやすい場所は遺伝するんです。

そうなると、

「脚が太いから何とかしたい!」

と思っていても、

遺伝の情報として脚が太ければ、脚に脂肪や筋肉が付きやすいということになります。

そうなるとその人とっては部分瘦せはとても難しくなります。

 

姿勢は体型に影響する

ふたつめは「姿勢」です。

これは理学療法士としてカクジツに言えることですね。

普段の取っている、もしくは取りやすい姿勢というのはとにかく体型に影響します。

例を挙げてみましょう。

デスクワーク、農家の人、専業主婦どんな立場の人でもいいんですが、日ごろから下を向くことが多いとします。

下を向く場合、大きく分けると3つのパターンの人がいます。

1.首だけ曲げて顔を下に向ける人

2.背中から曲げて下を向く人(猫背

3.骨盤を前に傾けて前傾姿勢で下を向く

 

まず、1.首だけ曲げて顔を下に向ける人はどんな体型になるでしょうか?

このタイプの人は首から肩にかけて筋肉が太くなって、フェイスラインに脂肪が貯まりやすくなりますね。

 

つぎに、2.背中から曲げて下を向く人です。

いわゆる、猫背の人ですね。

このタイプの人は、重い頭が前に来るのでバランスを取ろうとして、腰の骨を前に出すような格好になりやすいです。

結果的に、下腹部がポッコリと出っ張り、お尻が小さくなり、代わりに太ももの前側の筋肉が太くなってしまいがちです。

 

 

3の前傾姿勢が強い人は骨盤から前に傾けるので、お尻の筋肉が発達してしまいます。

そのため、大きなお尻になりやすい傾向にあります。

今回は背骨を例に挙げましたが、ふくらはぎもつま先体重か、かかと体重かでふくらはぎの太さが変わってきます。

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2.の背中を曲げる人は下腹部と太ももの前が太くなる

ホルモンは体型に影響する

このブログ自体のメインテーマでもある「ホルモン」は部分的な体型の変化にも影響します。

どういうことでしょうか?

病気になってあるホルモンが過剰に分泌される時、部分的に太るという症状が現れるんですね。

 

例えば、クッシング症候群という病気があります。

これは「コルチゾール」というホルモンが過剰に分泌される病気です。

その体型は”中心性肥満”という名前の症状が付くほど、カラダの中心部だけが太くなり、手足は逆に細くなっていきます。

 

 

他にも、非常に稀な病気に進行性脂肪異栄養症というものがあります。

この病気の症状はとても特徴的です。

それはエストから下には脂肪がどんどんと貯まるのに、上半身はどんどん痩せていくという症状なんですね。

この病気に関しても「レプチン」というホルモンが少なくなっていることがわかっています。

 

ホルモン異常による体型への影響の例を見ました。

もちろん、病気になるほどのホルモンの変化というのは普通に生活していればありえません。

でも、「コルチゾール」も「レプチン」も日々の生活に非常に関係するホルモンであるということは覚えておいて欲しいと思います。

ホルモンが病的に過剰もしくは低下していると、ある部分は太り、ある部分は痩せるということが実際あるということです。

 

部分瘦せをするにはどうすればいいか?

では、これを聞いてどこを変えると部分瘦せができるでしょうか?

もちろん、「1.遺伝」は変えることはできません・・・

もし、この中で改善するとしたら「2.姿勢」と「3.ホルモン」ということですね!

 

最初に言ったように、「部分痩せ」は凄く難しいことだと思っています。

その中で、明日は部分痩せをするにはどうするかを書いていこうと思います。

それでは、また。