【重要!】基礎代謝の基本ー体温とホルモンの関係
こんにちは。ダイエット太郎です^^
8月に入ってから、ファスティングをやっているんですが、自分の体温がどんどん上がっていくので、びっくりしています^^;
小さい頃は平熱が35.0℃台だったんですが・・・
昨日の夜は37.0℃、朝も36.5℃以上はあります。
どうやらボクのカラダがしっかりと代謝して熱作ってくれているようです^^
昨日は「体温の上げ下げの調節機構」について書きました。
今日は「体温」を上げるホルモンにはどんなものがあるか書いていこうと思います。
それでは、よろしくお願いします。
目次
はじめに
体温の上げ下げの指示出し役は脳の視床下部にあるというのは昨日の話でしたね^^
そんな体温調節の”指示”はどうやってカラダに伝えているのでしょうか?
それは「内分泌系伝達」と「神経系伝達」の両方の方法を使います。
内分泌系伝達とはホルモンを血流に乗せて、ある部分に”指示”を届けることです。
それに対して、神経系伝達とは自律神経を使って、神経線維を通してある部分に”指示”を届けることなんですね。
※以前にも説明しているので、こちらから
その中で、今日はどのホルモンが体温を上げるように働いているのか見ていこうと思います^^
甲状腺ホルモン
甲状腺ホルモンとは
甲状腺は喉のところにあるホルモンを分泌する臓器です。
心臓や胃腸のように目立つ臓器ではありませんが、そういった主役となる臓器の調節に働きかけるという大事な役割を果たしています。
そんな甲状腺から出されるホルモンにはサイロキシン、トリヨードサイロニン、リバーストリヨードサイロニンなどの種類があります。
ですが、甲状腺から分泌される9割以上のホルモンはサイロキシンです。
このサイロキシンは甲状腺から分泌されると各臓器に向かった後、結局はトリヨードサイロニンとリバーストリヨードサイロニンに形を変えてしまうので、今回はややこしくしないように甲状腺ホルモンという呼び方をします。
今回の主役ではありませんが、甲状腺からはカルシトニンという骨に作用するホルモンも分泌されます。
甲状腺ホルモンの役割
甲状腺ホルモンの役割は全身の各臓器の働きを調節することにあります。
おもに
・神経系の成長作用
・心臓や肝臓などの機能亢進作用
・脳や骨格の成長と成熟作用
・熱産生作用
などがあります。
今回、見ていく「熱産生」の作用がでてきましたね。
甲状腺ホルモンは全身に働くんですが、ほぼすべての組織の酸素消費する量を増やします。
酸素の消費量が増えるとどうなるのでしょう?
みなさん「ミトコンドリア」って中学の時に勉強したのを覚えていますか?
「ミトコンドリア」は細胞の中にうじゃうじゃっとあるもののひとつなんですが、その役割は酸素を使ってエネルギーを作って、二酸化炭素と水を排出するというものでしたね。
つまり、酸素の消費量を多くするということは”ミトコンドリア”で糖分や脂肪などの栄養を分解してエネルギーをたくさん作るということになります!
エネルギーをバンバン作るんですね^^
たくさんエネルギーを作ったので、今度はその組織ではそのエネルギーを使うことになるので、どんどん働きが活発になっていきます。
それが、全身の内臓や筋肉で起こるわけなんです。
なので、甲状腺ホルモンによって心臓や肝臓、脳などの臓器がたくさん働くようになるということなんですね^^
その際に、エネルギーが【運動エネルギー】になるとともに【熱エネルギー】になるわけです。
甲状腺ホルモンは子供では特に骨や臓器の細胞の分裂や成長、成熟を活発にする作用があります。
大人でもたんぱく質の分解と合成を亢進させて新しい細胞にする新陳代謝を促します。
ここでも、エネルギーを使うので【熱エネルギー】を生み出していきます。
甲状腺ホルモンのコントロール
甲状腺は脳の視床下部から甲状腺ホルモンの分泌をコントロールされています。
例えば、甲状腺ホルモンの量が減ってくると脳から甲状腺に向けて、甲状腺ホルモンを分泌するようにホルモンによって指示されます。
それで、甲状腺ホルモンが血中に多くなってくると今度は脳の視床下部から甲状腺に甲状腺ホルモンの分泌を抑えるように指示が来ます。
こうして、カラダは甲状腺ホルモンを一定に保つことで、代謝の状態も一定に保つ(恒常性維持)ように巧妙にコントロールしています。
そのため、自分でコントロールすることが難しいホルモンでもあります。
ここまでの話で強い熱産生作用を持つ、甲状腺ホルモンは体温調節に深く関わっていることがわかると思います。
副腎髄質ホルモン
副腎髄質ホルモンとは
副腎は名前の通り、腎臓の上ににくっついているホルモンを分泌する臓器です。
副腎は周りの皮質と真ん中の髄質に分かれていて、その中でも分泌するホルモンはそれぞれ違います。
副腎だけでも10種類ほどのホルモンを分泌しているんですね。
その中で、副腎髄質が分泌するホルモンはノルアドレナリンとアドレナリンです。
副腎髄質ホルモンの役割
ノルアドレナリンとアドレリンというと誰でも一度は聞いたことがありますよね。
「今、アドレナリンが凄い出てる!」
と言えば、大体興奮しているという意味で使ったりしますよね。
ノルアドレナリンやアドレナリンはヒトが興奮状態になると分泌されます。
先ほど書いた、神経系伝達である交感神経が働くと、副腎髄質からもノルアドレナリンやアドレナリンが分泌されてカラダを興奮状態にします。
内分泌系伝達と神経系伝達の両方を使って、カラダに”指示”を伝えるわけですね^^
副腎髄質ホルモンのおもな役割として
・心拍数の増加
・血圧の上昇
・気管の拡張
・消化器の活動を抑制する
・糖質と脂質の分解促進
・熱産生の増大
などがあります。
ここでも「熱産生」の作用がでてきましたね。
副腎髄質ホルモンは甲状腺ホルモンと協働して、カラダの基礎代謝量を増やします。
甲状腺ホルモンの作用である「酸素消費量を増やす」に合わせるように、肺に空気を取り込めるように気管を拡張し、心臓を働かせて酸素を全身に送ります。
こうしてエネルギーを作って、各組織で使わせることで基礎代謝量を上げて【熱エネルギー】にしているわけですね。
でも、これとは別に副腎髄質ホルモンであるノルアドレナリンは「熱産生」に深く関わっています。
カラダには脂肪細胞という細胞があります。
中性脂肪を貯めこんで膨らんだり、分裂することで脂肪を増やし太ってしまう細胞なんですが、実はこれは「白色脂肪細胞」という脂肪細胞なんです。
脂肪細胞には他に「褐色脂肪細胞」というものが存在するんですね。
この「褐色脂肪細胞」は「白色脂肪細胞」とは違って、脂肪を貯めこむということはしません。
逆に脂肪分などのエネルギーを分解してただの【熱エネルギー】として放出してしまうんです。
以前言ったようにエネルギーは【運動エネルギー】と【熱エネルギー】に変わるという話をしたのですが、「褐色脂肪細胞」では特に運動は起こらず、エネルギーをただの【熱エネルギー】にしてしまうんですね。
ノルアドレナリンはこの「褐色脂肪細胞」に働きかけて、をただの熱として使ってしまうんです。
そんな「褐色脂肪細胞」はダイエットの味方とも言えますよね^^
また、これについては詳しく書いていきたいと思います!
副腎髄質ホルモンのコントロール
副腎髄質のホルモンは行動によって分泌をコントロールしやすいホルモンと言えます。
例えば、スポーツの試合ような激しい運動でも、副腎髄質ホルモンは分泌が増えますし、プレッシャーがかかる場面や空腹時にも分泌されます。
そういう意味ではストレスがかかっている時は分泌されているホルモンといったところですね。
逆にリラックスしている時には、これらのホルモンは分泌が少なくなっているわけです。
甲状腺ホルモンとは違い、副腎髄質ホルモンは脳の視床下部からホルモンによる直接の指示は送られていません。
ただ、先ほども書いたように副腎髄質は交換神経とともに働いています。
視床下部は交感神経を興奮させたり、抑えたりするコントロールタワーでもあります。
そのことを考えると副腎髄質も視床下部から神経系伝達を使ってコントロールを受けていることがわかります。
黄体ホルモン
黄体ホルモンとは
今日はもう一種類だけ書きたいと思います。
それが「黄体ホルモン」です。
女性ホルモンのひとつでプロゲステロンとも言われます。
女性の方には馴染み深いホルモンかもしれませんね。
このホルモンはもう一つの女性ホルモンである卵胞ホルモン(エストロゲン)とは働きとは反対の動きをすると言われています。
女性の卵巣には卵子があるわけですが、排卵するまでは「卵胞」という袋に入っています。
排卵によって卵子が卵胞から飛び出ると残された卵胞は黄体に変化して2週間ほど黄体ホルモンを分泌します。
黄体ホルモンの役割
黄体ホルモン(プロゲステロン)も卵胞ホルモン(エストロゲン)も女性のカラダの中で本当に多くの機能に関わっています。
その数は400以上とも言われています^^;
スゴイですね・・・
どちらかというと卵胞ホルモン(エストロゲン)が女性のカラダの中でいろいろな作用で働き、黄体ホルモン(プロゲステロン)はその働きが強くなり過ぎないようにコントロールしてくれているという働きをしてくれています。
その中で主な役割が
・生理周期を安定させる
・妊娠を助ける
→子宮内膜の血流量を上げる
→基礎体温を上げる
・乳腺を発達させる
といった役割があります。
女性にとっては女性ホルモンが体温に関わっているというのは、当たり前のことかもしれませんね^^;
恥ずかしい話、独身男のボクにとっては今回、勉強した内容は初耳のことばかりでした^^;
女性の生理周期において、黄体ホルモン(プロゲステロン)は高温期に働きます。
脳の視床下部にある体温調節中枢に働きかけて、全身の代謝を亢進させて体温を上げるているんですね。
大体0.3℃~0.5℃ほど上げると言われています。
黄体ホルモンのコントロール
先ほども書いたように黄体ホルモンは卵胞ホルモン(エストロゲン)の働き過ぎを抑える役割があります。
それで、エストロゲンをコントロールすることで、黄体ホルモンもコントロールすることが出来ます。
エストロゲンのコントロールというと非常に難しいですが、ストレスを溜めない生活習慣が大事とも言われていますね。
ストレスを溜めないというのは、凄く難しいんですが^^;
また、エストロゲンについても詳しく書きたいと思います。
今日のまとめ
・甲状腺ホルモンは全身の組織の酸素消費量を上げて、基礎代謝量を上げるので、熱産生が活発になる。
・副腎髄質ホルモンは全身の組織を活発にするのに加えて、褐色脂肪細胞で熱を作る。
・黄体ホルモンは女性の妊娠を助ける働きをし、その中で脳の視床下部に働きかけて、熱を作る。
今日は今までで、一番長くなってしまいました。
もう少しまとめたいんですが、文を作るのはほんとに難しい^^;
明日は、今までの体温についてのことをまとめた内容で「体温とダイエットの関係」について書いていきたいと思います!
それでは、また^^