【基礎知識】ホルモンー情報伝達の大切な信号(シグナル)ダイエットにも関係大
こんにちは。ダイエット太郎です。
今日はホルモンの基礎的な知識について書きたいと思います^^
ボクは自分のダイエットの経験と理学療法士としての立場から、健康に役立つダイエットの考え方を日々勉強、発信することを目標にしています。
今現在はダイエットでは「ホルモンをコントロールする」ことが最も重要であるという考えを中心に自分のダイエット法の構築を励んでいます。
ボクは理学療法士の専門学校時代に勉強の中で出てきたはずなんですが・・・ホルモンに関してはほとんど知識が無いことがわかりましたね。
今回、勉強したことで皆さんと大差ない知識しか持っていないと感じました。
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目次
そもそもホルモンとは何なんだろう?
少し考えてみましょう。
あなたの持ち合わせているホルモンに対する知識にはどのようなものがありますか?
「女性ホルモンとか男性ホルモンなら聞いたことある」
「体の中で何かに影響する薬のような、液体のようなもの?」
「何となく体に良さそう」
「何となく体に悪そう」
「焼肉屋に行くと一回は注文するもの!」
いろんな意見が出ると思いますが、大抵の意見は正解であり、不正解です。
というのもホルモンに関しては研究段階で、新しい知見が次から次へと出てきている分野でもあります。
特に、脂肪細胞からも食欲に関するホルモンが出されていることは最近の研究の大きな進歩と言われています。
ダイエットに興味のある方なら必見ですよね。一緒に見ていきましょう。
まず、ヒトのカラダにはおよそ60兆個(36兆個という考えも多数)のいろいろな種類の細胞によって構成されているということを知っておきましょう。
そうした細胞同士というのは勝手に独立して働いているわけではなくてお互いに連絡を取り合うことで、様々な環境下でヒトが活動できるようにしています。
分かっている範囲だけでもダイエットに関係する消化・吸収以外にも睡眠や成長・発達、感情、代謝、循環器系、生殖など多くの身体活動にホルモンは関わっています。
ヒトの生命活動には必要不可欠なものなわけですよね。
もちろん、ホルモンが少なかったり多かったりすることで、何らかの症状が出るわけですから、時に気を付けるべきものです。
ところで、細胞間での情報連絡のやり取りにはおもに2つのやり方があります。
それは神経系伝達と内分泌系伝達です。
次の項ではその点について触れていきましょう。
細胞同士の情報のやり取り
内分泌系伝達
ホルモンは内分泌系伝達に用いられる物質のことを指します。
ある特定の部分の細胞からホルモンが分泌されるとそのホルモンは血流に乗って、人体の他の細胞まで届けられます。
ホルモンは特定の細胞に対して反応する性質があるので、ある細胞が離れた位置にいる細胞に働かせたい時の信号(シグナル)の役割を果たします。
ということで、なるべく専門用語を使いたくはないんですが、難しい文字が並んでしまいます。
少し例を使って整理してみましょう。
各細胞を人と例えてみましょう。
するとホルモンというのは言葉の書かれた手紙のようなものです。
Aさん(細胞)が遠くにいるBさん(細胞)にある情報を伝えたいと思っています。
Aさんは手紙(ホルモン)をBさんに出して連絡することにします。
この時Aさんは血流という郵便屋さんに手紙(ホルモン)を渡すことで、Bさんまで届けることができます。
Bさんは手紙を受け取り、Aさんの手紙を読むことで情報を受け取ることが出来ました。
この例えはホルモンについて理解する助けになったでしょうか?
ホルモンには3つの特徴があります。
1つ目は内分泌系伝達では指示を伝えるのに少し時間がかかるということです。
とはいっても、血液は全身をおよそ50秒ほどで巡りますから、遅すぎるということはありませんね。
2つ目はホルモンに反応する細胞は一つだけでなく、同じ種類の複数の細胞に指示を送れるということです。
Aさんの手紙(ホルモン)は血液中にあるかぎりBさん以外のCさんにもDさんにも渡されるということですね。
最後に3つ目はホルモンは血液中にほんの少しの濃度でもその作用が続くので、伝えたい指示の効果が長時間続くという特徴があります。
神経系伝達
内分泌系伝達に対して神経系伝達では細胞と細胞の間で行われる連絡は神経線維を通して行われます。
そして、内臓の各器官を調節するのに働いているのが、自律神経系です。いわゆる交感神経、副交感神経というやつですね。
神経系伝達は感覚や運動にも用いられているわけですが、その特徴は「スピード」が速いという点にあります。
例えでいうなら、内分泌系ホルモン(内分泌系伝達)が手紙だとすれば、神経系伝達は電話といったところでしょう。
手紙は出した後に少し時間がかかりますが、電話なら素早く指示を伝えることが出来ます。
もし、人間が手足を動かすのにホルモンに頼っていたら、「歩こう」と思っても足が動き出すのは数十秒後なんてこともあったかもしれませんね・・・
ホルモンの種類
ホルモンには多くの種類があって、それぞれに特徴がありますが、主に化学構造から3つの種類に分けられています。
1)ペプチドホルモン(単純ペプチド、糖たんぱく質)
皆さんはたんぱく質が分解されるとアミノ酸になるということを中学・高校の理科で勉強したと思いますが・・・覚えているでしょうか。
このアミノ酸というものがペプチド結合によって長くつながったものをたんぱく質と言っているわけですが、それに対して少数つながったものを「ペプチド」と言います。
2個だったり(ジペプチド)3個だったり(トリペプチド)するわけですが、これに糖がくっついたものを糖たんぱく質と言います。
このペプチドホルモンはアミノ酸や糖といった材料をそれぞれの細胞で合成して、血液中に分泌することで他の細胞に作用します。
少し難しいんですが、このホルモンを作るときはたんぱく質を合成するときと同じように、細胞の中にあるDNAをコピーすることで合成していきます。
これは次に紹介する「アミノ酸誘導体ホルモン」とは異なる合成方法になるので、そちらも見ていきましょう。
主なペプチドホルモン
・プロラクチン
・成長ホルモン
2)アミノ酸誘導体ホルモン
アミノ酸誘導体ホルモンはチロシンやトリプトファンなどの前駆体アミノ酸から合成されます。
なんだか、難しいですね^^;
さらっと出しましたが「前駆体」というのは化学の中では、ある物質が化学反応などで生成される前の段階にある物質のことを言います。
例えば、Aという物質を作る際に、Bという物質を何らかの形で加工して作った場合、BはAの「前駆体」というわけです。
アミノ酸誘導体ホルモンではアミノ酸が酵素によって加工されて作られます。
特徴としてはいくつかのアミノ酸が合成されて作られるペプチドホルモンに比べて、アミノ酸誘導体ホルモンは小さいという特徴があります。そのため、低分子ホルモンという名前で呼ばれることもあるようですね。
主なアミノ酸誘導体ホルモン
・アドレナリン
3)ステロイドホルモン
ステロイドという構造を持つホルモンで、ペプチドホルモンやアミノ酸誘導体ホルモンとは違い脂質であるコレステロールから合成されるホルモンのことを言います。
ペプチドホルモンはたんぱく質に似ているので、消化管で分解されてしまいます。
そのため、経口摂取が困難なのに対してステロイドホルモンは分子が小さく、材料が脂質なので分解されにくく、経口投与ができます。
主なホルモン
・エストロゲン(通称:女性ホルモン)
・テストステロン(通称:男性ホルモン)
まとめ
- ヒトは60兆個(36兆個という説も有力)の細胞で構築されていて、細胞同士で連絡を取り合っている。
- 連絡を取り合う方法は主に2つあって遅くて長時間効く内分泌系伝達と早くて短時間効く神経系伝達に分けられる。
- ホルモンにはペプチドホルモン、アミノ酸誘導体ホルモン、ステロイドホルモンがある。
いかがだったでしょうか?
ダイエットに関係するホルモンもまだよくわかっていないホルモンもあるようですが、ホルモンは体内の機能を連絡する重要な物質として、どのようなものか少しは理解できたでしょうか。
ホルモンの種類までは知らなくてもいいと思いますが、ホルモンがどういった特徴があるかは知っておいて損はないと思います!
過去の記事では「インスリン」と「コルチゾール」について取り上げていますが、今度は「成長ホルモン」や「食欲」に関係するホルモンに関しても書けたらと思っています。
それでは、また!